「これからのSIPを作っていく」――新しい挑戦のキッカケ

弊社の子会社となる株式会社SIPは2020年9月1日に設立されました。DXを推進するエンタープライズプラットフォームである「ERPクラウドソリューション」導入支援を専門に行うコンサルティング会社です。2021年2月に就任されたSIP事業責任者である田中 真一郎さんに過去の経歴や事業発足したてのリアルなお話しを伺いました。

―――田中さんの自己紹介と過去の経歴について教えてください

田中 20年以上、大手化粧品メーカーのIT部門にて、主にグローバル案件を中心にキャリアを積んできました。本社国際事業部の情報化支援や海外現地法人の新設対応など、特にエンタープライズ(基幹)領域の情報化戦略立案や業務改革・システム導入、いわゆるSAP導入やBIソリューション導入などを経験してきました。

2013年11月から2016年7月の期間はパリに拠点を置くヨーロッパリージョンの地域本社にITマネージャーとして出向し、欧州域内の事業所統合プロジェクト(含SAP統合)やドバイオフィス開設などに携わりました。

その後、本社に戻ってからはグローバルレベルでの業務改革プロジェクト(S4展開)企画立案に参画し、推進フェーズでは基幹システムの根幹となる製品マスターのグローバル統合プロジェクト(SAP MDG)をグループマネージャーとしてリードしてきました。

そして2021年2月、エス・アイ・ピーに転職しました。

―――グローバルに活躍されている田中さんですが、海外案件ならではの苦労したお話や大切にしてこられた事などはありますでしょうか?

田中 そうですね、日本人とのプロジェクト推進でも難易度の高い基幹業務システムの導入や業務改革といったプロジェクトを海外のメンバーと推進していくとなると言葉の壁だけでなく、価値観や考え方の違いなどを考慮する必要があります。案件が大きくなればなるほど、各リージョンからたくさんのプロジェクトメンバー、ステークホルダーが参画することになりますから、多様性を受け入れ、コミュニケーションを密にとり、良好な関係を築くことがプロジェクトの成否を左右すると言っても過言ではないと思います。とは言え、それぞれの思惑や要求事項が異なるメンバーをまとめ上げ、共通のゴールに向けた協力体制を構築するのは容易ではないので、この点は本当に苦労しましたね。

時にはプロジェクトオーナーやビジネス部門トップに頼み込んでトップダウンのメッセージを発信してもらうなど、いろいろと工夫もしました。

あと、時差の問題は大きいですね。例えば欧米日3極から参加するミーティングとなると、どうしても日本の夜間帯となります。これが続くと日本メンバーの負担は大きくなる一方ですので、そうならないためのコミュニケーションプランを時差も考慮して練る必要がある点もグローバルプロジェクトならではです。

―――ストラテジーテックコンサルティンググループになぜ入社したのでしょうか。

田中 以前から化粧品業界だけでなく、他のインダストリーも見てみたいと思っていたことと、コンサルファームに興味があったというところでしょうか。キャリアを重ねるごとに化粧品会社で培った基幹業務のナレッジや、グローバルでのプロジェクト管理スキルをベースに、他のインダストリーにも挑戦してみたいと考えるようになりました。

また、これまで多くの案件でご一緒させて頂いた数多くのコンサルタントの方々との協働を通して、自分もコンサルタントの立場で案件に携わってみたいと考えるようになりました。そのような折にタイミング良くお声掛け頂いたのがきっかけですね。

―――初めての転職かつ多くのコンサルファームがある中、なぜエス・アイ・ピーだったのでしょうか。

田中 代表の三浦さんの人柄と情熱に感銘を受けたことが大きいですね。会社を興されて間もないのにビジネスモデルをしっかり確立されており、利益を出されている。過去のご自身のキャリアに裏打ちされた経営方針や成長性に惹かれました。初めてお話しをさせていただいたのは2020年11月でしたね。そこから面談を重ね、12月末に決断させていただきました。前職を一生勤め上げる可能性が高いと自分でも思っていましたので、そういった中で決意させてくれたことは私にとって大きな一歩となりました。

―――SIPが成長していくためには何が必要でしょうか。

田中 エス・アイ・ピーは昨年9月に発足して、現在、鋭意事業計画のブラッシュアップを進めています。事業会社との直接契約案件の開拓に力を入れる一方、各コンサルタントは得意分野を活かして大手コンサルファームの案件に入るなどして活躍の場を広げています。

エス・アイ・ピーが成長し続けていくには、今後、会社としてどこにフォーカスしていくか、他とどう差別化していくか、何年後にどういうゴールに至っているか、この辺りを早急に明確化する必要があると考えています。まだ構想段階ですが、大手ファームがなかなか手を付け難い中小・中堅の事業会社にフォーカスするのはひとつのオプションだと考えています。

―――エス・アイ・ピーで働く仲間はどんな人がいますでしょうか?

田中 基本的にみんな明るくて良い人、そして優秀なメンバーがそろってきていると思います。セールス、コンサルタント全員が若い力をベースにどん欲にチャレンジしている姿には私も大いに刺激を受けます。

―――事業責任者としての苦労はありますでしょうか。

田中 先にも申し上げたとおり、まずは事業計画を早急に明確化する必要がありますが、どのようなプランを描こうとも、やはり人材の確保は喫緊の課題ですね。業界に多くいるエキスパートの方やエキスパート企業とのアライアンスも選択肢に、オープンイノベーション・エコシステムを構築出来ればと思っています。

―――最後に、エス・アイ・ピーで働きたい人達メッセージをください!!

田中 エス・アイ・ピーは若くて新しいベンチャー企業ならではの風土です。自分のスキルや能力を活かせる場がきっと見つかると思います。自由度、裁量権を飛躍的に大きくできるチャンスかも知れません。一方、必要な覚悟や責任も大きくなるかも知れませんが、それでもぜひ挑戦してみたい!というチャレンジ精神旺盛な方の応募をお待ちしています。始まったばかりの会社です、共に成長していきましょう。

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